正月花で邪気を払って

新年の仕事始まりには、正月花を行けるのが毎年、弊社の恒例になっています。

正月花は、お正月に年神様を家に迎えて、新しい年の始まりを祝う日に、昔の人は先祖の霊が年神様になり子孫の繁栄を見守ってくれていると考え、そんな年神様に新年の幸せをもらえるよう、縁起のよい草花に願いを込めてお正月の飾りに取り入れてきました。その一つが正月花。正月花には様々な意味が込められています。

松竹梅は、誰もが知っている縁起のいい植物。
松は神様の依り代となって邪気を払う重要な役割があるそうです。
また常緑樹で冬でも葉を落とさず青々としているため、不老不死の象徴でもあります。

「竹」は成長が早くまっすぐ育つため、生命や未来を象徴しています。
また秩序正しく等間隔にできる節目が、節操のある成長を意味し、竹のしなりが柔軟な対応を意味します。

「梅」は寒い冬に最も早く花を咲かせるため、希望を象徴します。
また梅には「高潔」「清純」の意味があり、紅白の花を咲かせることも縁起がよいとされています。
お正月に飾る門松にも縁起のいい植物が入っていますね!

そして、千両。
千両も、万両や南天と同じように、縁起のいい植物としてお正月に生けられることが多い植物です。
千両や万両は「両」という字が入っているので、商売繁盛や金運の願掛けに用いられるそうです。

生けたお花も緑と枝の茶色の中に赤い実が入るととても華やかになりますね。

そして、菊。
菊は中国では不老長寿。日本でも厄除けや縁起のいい花として、伝えられています。
9月の「重陽の節句」なども中国から伝わった行事の一つです。
古くからある菊は品種改良がたくさん行われ、色も形も様々で見ていて飽きません!
また切り花でもとっても日持ちしてくれるのも嬉しい特徴です。

今回も花屋さんと相談し、縁起のいい花を選びました!!
花それぞれの縁起や花言葉だけでなく、花を生ける時の形からも様々な願いを込めていきます。
縦に長く、横に広がる。花屋さんに生け方やバランスは教えて頂きました!!
成長や繁栄の願いを込めて生けていきます。

今回は、150cm近く長く伸びた梅の枝は、長〜くいい縁やお付き合い、そして発展や成長をするように。
邪気を払う真っ直ぐ伸びた松には、悪いものに邪魔されず成長する願いを込めて、商売繁盛の願いを込めた千両は、横に大きく広がった形を選び多くのご縁とお商売がありますようにとの願いを込めて、そして健康(長寿)を願い菊の花にのせ、紅白の縁起のいい色で。
来客していただく、お客様や仕入先様にもたくさんの良い縁や幸せが訪れますように、邪気が遠のくように願いを込めて。
そして、目で香りで楽しんでもらえたらと思い、毎年生けています。