貴重な古代貝紫の染めの実演とお話2!!

古代貝紫の貴重な染めのこと、そして歴史について学んだ後は、
実際に染めるのを見学させていただきました。

古代貝紫は、ギリシャの時代から既に使用されていた歴史の深〜い天然染料。
名前の通り「貝」から染料を抽出します。
アッキガイ科の貝からしか取れないパープル腺と呼ばれる部分を貝を割って取り除き染料にします。

しかしこの染料が一つの貝から数グラムしか取れないため、着物を染めるために必要な貝の数は数百個にもなる本当に希少な染料・・・!
また、今は貝を採ってくれる漁師さんも高齢化で中々貝も集めるのが困難になっているそうです。

今回は生の貝から採った染料をそのまま使用するのは匂いがきついため、今回は先生が1年以上かけて精製した染料を使用し染めをしていただきました。
貝から取れる染料は、匂いもきついので先生は独自の研究を重ね匂いもしないように染料の精製方法も開発したそうです!
確かに色が綺麗でも臭いのは・・・・いやですね。

紫色になる前にシルクのハンカチが紫に染めっていく瞬間を動画でご覧ください。

染めているところを実際に見学させていただいて驚きの連続!

染めると、初めから紫ではなく、「黄色」

そして、酸素に触れ反応することで、徐々に紫に色を変えていくところは、
とても神秘的でした。

写真に映る糸一束で数十万円するそうです。
染めの歴史や染料の開発話を聞くと古代貝紫の染めが高くなってしまう理由が分かりますね。